結ぶ

初めて大船渡を訪れて、何度目かに仮設住宅にお住いのSさんとお会いすることができた。その後、訪問の度にほぼお目にかかれて、お話しをお聞きしたり、時には聞いていただいたり。この春には仮設を卒業(ご本人の言)されたけれど、お里帰りと、数年を共に暮らした方々と交流されている。仮設住宅にお住いの時は、被災地となってから尋ねる多くのいろいろな方々の窓口になって人と人、もっと言えば、心と心、気持ちと気持ちをつないできてくださった方だと思っている。いまもまた、そうなのだが。そのSさんが、くださったのがこの手作りのミサンガ。

ありがとうを伝えたくてーーミサンガをつくってみました。どうか受け取ってください!
ココロが折れそうになって散々泣いた・・・・
涙が枯れるまで泣いた・・・
それでも
生きていけるのは いただいた勇気があるから
笑うことができるのは いただいた元気があるから
ちょっとづつ前に進むことができます
みなさんのおかげです!
感謝の気持ちをこめて編んだミサンガを
どうぞ受け取ってください!
そして、心からアナタの幸せを祈っています


と、可愛く弾んで書かれている描かれている。
元気をもらった気がするのは
間違いなく私だけではないと思う。

ずっと、眺めていたくて、使えずにいる。